「昨日巻いた道糸、ヨリが多くて、穂先に絡まりついてくるトラブルが多いな」と思ったことはありませんか?
スピニングリールの機構上、ヨリは発生してくるのですが、スピンニングリールのスプールの巻き方によってヨリの発生の度合いが変わってくるのは知っていますか?
昔は何も考えずに新しい道糸を買ってきたときはスプールを固定せず、その辺りにスプールを転がして、リールに巻いていました。その当時はベイトリールを多用していたので、糸ヨレそのものも発生することなく、糸ヨレの意識もなかっただけですが・・・・・
今はチヌのフカセ釣りやチニングをよくやり、昔に比べて使うラインも細くなっています。ラインも交換せずに何度も何度も使用すると、「穂先に絡まるトラブル」に悩まされることもしばしばあります。
って考えたのがきっかけで、
あるはずだ!
なんて思いから、糸ヨレを発生させないスピニングリールに糸ヨレを発生させない巻き方を考えつきました。
どういった方法かというと、ラインをスピニングリールに巻く時に発生する糸ヨレを逆に利用する方法です。
この方法は簡単なのですが、よく考えないと思いつかないのではないかと自画自賛しています。簡単にあなたもやるようなスピニングリールの巻き方も実験的にやっているので、参考にしてみてくださいね。
イトヨレを発生させる巻き方の実験
逆に右図にように時計回りにスプールを固定をしながら巻いていく実験です。
この巻き方だとスプールから外れるときにイトヨレが発生し、リールに巻き取るときにもヨレが発生するため、50mも巻かないうちに下図の様にイトヨレが発生してしまいます。
これを150mも巻くとすごく発生することになりますよね。これではライントラブルも発生するはずです。
誰もがよくやっている新品のスプールの巻き方
あなたがよくするスプールに巻き方は鉛筆などの円柱型をスプールにさし、回転させながらスピニングリールの
スプールに巻いていませんか?このやり方だとスピニングリールはスプールの反対側から見ると反時計回りに回転しながら道糸を巻き取っていきます。
直角方向に回転しながら巻き取るのでどうしてもヨリが発生してしまうのです。
ヨリを発生させずにリールに巻き取る方法とは
【1】まず、スプールのラインの名前が書いているシールが張っている反対側に、ガムテープで固定します。
ガムテープで固定する理由はスプールが転がっていかないようにするためです。。
メーカーのシールが張っている側を表にすると時計回りにラインが巻かれています。
つまり反時計回りに道糸が外れていきますね。
スプールの外周には写真のようなエッジが付いてあり、そのままスピニングリールに巻いていくと、毎回スプールのエッジにラインが引っかかり、うまくスピニングリールに巻くことができないので、工夫が必要になります。
スプールが入っていたパッケージのプラスチックを写真のように切って貼り付けましょう。
するとスピニングリールに巻く時にスプールのエッジに引っかかることなく、ラインは放出され、スピニングリールのスプールにスムーズに巻くことができます。
この方法でラインにテンションを掛けながら、スピニングリールのスプールに巻き取ると、ほとんど糸ヨレは発生しません。
どういった原理で発生させにくいのか、説明したいと思います。
どんな原理で糸ヨレを発生させずにスピニングに巻くのか?
最近のラインは並行巻きできれいにスプールに巻かれていますね。
ラインはスプールから出る時に図のように出ていきます。ラインだとわかりにくいので、ラッピングに使うリボンで考えると、かなり糸ヨレが発生するのがわかりますよね。
この時のスプールから出ていくときは反時計回りに出ていきます。
スピニングリールの巻き取る方向はスピニングのボディから見ると、反時計回りですが、スプール側から見ると時計回りに回転します。
つまり、スプールから出てきた反時計回りの糸ヨレをスピニングリールが逆方向に巻き取り、スプールとは逆方向の糸ヨレを発生させることで打ち消し合うことで糸ヨレが発生させにくいスピニングリールの巻き取り方が可能となったわけです。
騙されたと思って、試しにこの方法でスピニングリールにラインを巻いてみてくださいね。びっくりするほど、糸ヨレがなくなりますよ。
まとめ
- ラインのメーカーロゴを上に向け、固定させる。
- ラインの外れる方向はスピニングリールの巻き取る方向の逆向きの反時計回り
- スピニングリールはスプールから見ると時計回り
- 相反する巻き方向により、糸ヨレが相殺され、糸ヨレは軽減できます。