市販品でチヌの落とし込みの仕掛けは売っているが価格は600円~800円と実に高い。
初めはいろいろな仕掛けを買ったが、自重が軽く使いにくい。
自重の重たいチヌの落とし込み仕掛けをネットや本で探して見て、やっと見つけたチヌの落とし込み仕掛けが中武幸司式の落とし込み仕掛けでした。
ここではその仕掛けの作り方を紹介させてもらいます。
自作をすると市販品の1割ほどでできてしまいます。時間はパイプにバルサ材に詰め込むのに時間がかかるので1時間ぐらいかかってしまうが、自分で作った落とし込みの仕掛けでチヌが釣れれば嬉しさは倍増します。
「おっと、仕掛けを作るその前にしなければならないことがあります」パイプのヨリ取りである。1mぐらいで市販されているパイプは巻きグセやヨリがついているので取っておかないと曲がった仕掛けになってしまいます。
チヌの落とし込み仕掛けのヨリの取り方はパイプを伸ばしながら、クセと反対側にクセを付けるように伸ばすとヨリは取れます。その状態で15mmにカットし、小瓶などに保管しておけば必要な時に必要なだけ使うことができます。
【1】<準備する材料・工具>
- 15mmにカットした外径1.5mmのビニールパイプ
- 厚さ1mmのバルサ材
- デザインカッター(カッターでも不可)
- 定規もしくはメジャー
- カッティングシート(100均で購入)
- パラレルサルカン
- フロート系イト1.7号 2.4m。
【2】ラインにパイプを通す。
パイプを道糸側から固定していくので、9個のパイプを通しておく。ラインは引っ張り、ヨリを取っておくこと。
パイプを切るときははさみではなくデザインカッターで切ること。
パイプがつぶれてしまってバルサ材を入れにくい。
【3】パラレルサルカンを使用。
パイプを通したら、パラレルサルカンを結ぶ。
8の字結びでチチワでもできるが、真っ直ぐにならずに不細工になるので僕は使っていない。
パラレルサルカンの比重も海水と同じで使い勝手も良く、重宝している。
価格も安いのでぜひお試しいていただきたい。
【4】
バルサ材の先を指でしごく。
親指と人差し指で丸めるように圧縮する。
これが意外と難しい
【5】
先にすべて圧縮してはいけない。
先端から少しずつ圧縮していきましょう。
【6】
パラレルサルカン側のパイプからバルサ材を詰めていく。
あわてず、少しずつ圧縮しながらパイプ全部に詰めること。
無理に押し込むとバルサ材が折れてしまう。
【7】
パイプ全体にバルサ材を詰め込んだら、パイプから1mmのはみ出させてカットする。
このはみ出したところが海水のしみこませ、仕掛け全体が重たくなり、操作性がよくなります。
【8】
同様に残りのパイプにもバルサ材を詰め込んでいく。
1つ目のパイプはパラレルサルカンの近くまで移動させる。
パイプのピッチ(パイプとパイプの距離)は28mmにします。
【9】
9個目の目印を28mmのピッチになるように移動させ、ハリス側にパラレルサルカンを通し、結び目を作る。
ラインのクセを取りながら市販のスプールに巻き取っていきます。
ハリス側から巻き取り、最後に道糸側にする。
目印の長所、短所がわかるまでは同じ目印を使うこと。
これらのチヌの落とし込みに使う小物をすべてそろえると2000円ほどです。
これだけで6個のチヌの落としこみ仕掛けが作れますよ。
ささめ針(SASAME) 達人直伝落とし込みB T-474